陰膳をご存知ですか?法事の席で準備する陰膳の意味を説明します!

皆さんこんにちは。

当店で法事のご会食をされるお客様には陰膳(かげぜん)の有無を確認させて頂き、ご希望の方にはご用意させて頂いております。

今回のブログでは、陰膳とはなにかについてご説明させて頂きます。

陰膳とはなにか

まず初めに陰膳とは一体なにかをご説明致します。

陰膳という言葉は、日本最古の書物である古事記にも登場するくらい古くから行われていた風習で、2つの意味があります。

ひとつは旅に出かけているご家族のために用意するお食事のこと。

もう一つの意味は亡くなられた故人のために用意するお食事のことを陰膳といいます。

旅に出ている家族のために準備する食事

昔は旅に出るということは大変で、それこそ命がけで何日も歩いて移動していました。そのため、家に残った家族は、旅に出かけた家族が食事に困ることなく無事に帰ってこられるようにと案じ食事を準備しました。

仏事として故人のために準備する食事

亡くなった方も浄土までの道のりを旅して行きます。その旅の道中もお腹が空かないように願いを込めて仏前に食事をお供えします。これを陰膳といいます。

一周忌・三回忌等の会食(お斎:おとき)での陰膳とは

先にご説明させていただいた陰膳は四十九日までの仏事としての陰膳のお話です。

仏教では、故人様の命日から四十九日で浄土に辿り着き、仏様になると考えられているので、四十九日が済めば浄土までの旅も終わり、食事を用意する必要がなくなります。

それでは、一周忌や三回忌の会食(お斎:おとき)にどうして陰膳を用意するのでしょうか。

一周忌や三回忌の会食(お斎:おとき)における陰膳は、故人様と一緒に食事を楽しむという意味が込められています。

故人様のお膳を囲み、集まった方同士で思い出を語り合えば、すぐそばに故人様がいらっしゃるかのような、和やかな時間を過ごすことが出来ます。

それこそが故人様に対する一番の供養になるからだと思います。

法事における陰膳のお献立

四十九日までの仏事に用意する陰膳では、使う食器や配置する場所などが詳細に決められていることが多いです。

しかし、一周忌や三回忌などの法要後に行う会食(お斎:おとき)での陰膳には特にこれといった決まりはありません。

精進落しも済んでいますので、精進料理にする必要もありません。お肉やお魚のメニューでも大丈夫です。

私共、和食処らいぜんでは皆様にお出しする献立を簡素化して、故人様用の陰膳をご用意させていただきます。

陰膳の例

古事記にも記載されるほど古くから行われていた日本の風習である陰膳。

故人を偲んで心のこもった陰膳をご用意することは、故人様に対する一番の供養になるとともに、ご親戚の皆様と故人様の思い出話をする時間は皆様の素敵なひと時となると思います。

和食処らいぜんで法事のご会食をされる場合は、お気軽に陰膳の用意をお申し付け下さい。

ご法要膳

和食処らいぜんでは、法事や会食などメニューを豊富に取り揃えております。

お気軽にお問い合わせ、ご依頼下さい。

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